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20169/8

もんもんとしたらカフェにいこう!

 

大人の自習室ともいえるカフェ。落ちついた雰囲気に、お洒落なゆったりとした音楽が流れるカフェは、気分転換やリラックス、もちろん集中したいときにもぴったりの場所ですね。

仕事や勉強をカフェで進めると、はかどるな~と感じるかたが多いのではないでしょうか。
これは「社会的促進」とよばれる効果の影響だと一般的に言われています。

社会的促進とは、何がしかの作業中、近くに他人がいることにってパフォーマンスが向上する現象です。他人の存在によって、自身の覚醒水準が高められることが原因と考えられ、慣れている作業に対してのパフォーマンス向上に効果的のようです。

 

そうそう、カフェは静寂な図書館と異なって、ある程度の騒音がつきものですね。たまに、イラッとすることもあるかと思います。ただ、一概に悪いとは言えないようです。

 

カフェで感じる騒音の音量によって、創造力をアップさせることができるのです。

 

イリノイ大学のMEHTA博士らの研究です。
詳細は割愛しますが、静かに感じる50dBの環境より、掃除機音やせみの鳴き声、周囲が騒がしいと感じる70dBの環境の方が、より創造力が勝っているという結果を得ました。さらに、斬新(イノベーティブ)な商品への購買意欲も高まりました。

 

理由はさまざまな議論されていますが、人の感覚を高める「確率共鳴(ストカスティック レゾナンス:Stochastic Resonance)」という現象で解釈できるかもしれません。

確率共鳴とは、あるノイズを加えることによって感覚を高めることができる現象です。
例えば、10以上の刺激がないと感じられないとき、ノイズを加えることで7の刺激でも感じられるようになります。

この現象は、感覚機能が低下した疾患者や高齢者、また感覚に高い精度が求められる職務者への応用研究が進んでいます。例えば、安定した歩行や姿勢の制御、補聴器、触覚デバイスなど、人の感覚機能を向上するデバイスです。

 

このような確率共鳴の影響は感覚に限定せず、ある程度の騒音というノイズによって知能も確率共鳴し、創造力が高まってアイデアが生まれやすくなったのかもしれません。
クリエイターやデザイナー向けに、無意識に確率共鳴をうながす、ちょっと騒がしめのカフェがあっても面白いですね!もんもんと悩みはじめたら、カフェでアイデアを!

 

(*)引用させて戴きました論文です。
Is Noise Always Bad? Exploring the Effects of Ambient Noise on Creative Cognition
http://jcr.oxfordjournals.org/content/39/4/784

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