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リンゲルマン効果(社会的手抜き)

 

自分一人でより、みんなで作業したほうが楽!! と感じたことはありませんか?

実際に、ほんとうに楽です。でも、なんででしょうか?

 

フランスの農学者(「脳」ではなく「農」です!)リンゲルマン博士の約100年前の実験です。綱引き、荷車を引く、石臼を回すなどの作業をするとき、作業者1人の力を実験で測りました。

結果は直感的に感じているとおりです。
1人で作業したときの力の量を100%とすると、2人では93%、3人では85%、そして8人では49%と約半分まで力の量が低下していました。つまり、集団で作業すると、一人あたりの作業量が低下するのです。

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また、心理学者のラタネ博士とダーリー博士が実施した実験でも同様の現象がみられました。この実験では、2人1組の実験参加者がお互いの行動をわからないようにするため、目隠しとヘッドホンをします。そして、大声を出したときの声の大きさを測りました。

結果は、1人で大声を出したときの音量を100%とすると、2人では94%と小さくなっていました。リンゲルマン博士の実験においても、2人では93%の力だったこともあり、いろいろな集団作業のパフォーマンスに影響することがわかります。このような、集団でパフォーマンスが低下する現象は、「リンゲルマン効果」、また「社会的手抜き」といわれています。

 

では、集団作業は良くないのでしょうか?
リンゲルマン博士らの実験結果の理由として、作業を一生懸命するという意識が、集団の人数が増えるにつれて小さくなるとからだと解釈されています。特に、1人ひとりの作業の進み具合がわかりにくい場合、言いかえれば、手抜きがばれないような場合は、パフォーマンスの低下を導きやすい状況にあります。

従って、分担する仕事・役割の明確化や、適切な人数で仕事を進めるといった組織づくり、1人ひとりがしっかりと進めることが大事だということを認知させる教育や意識共有、その1人ひとりの結果や貢献度を適切に評価することでモチベーションを高めるといったことが重要です。

このような配慮や仕組みを整えることで、集団作業のパフォーマンス低下を抑制するばかりか、相乗効果が生まれるかもしれません。もちろん、しれっと自分が楽をするという選択もあります(笑)。

 

実は本日、きもちラボがマーケティングをお手伝いさせていただているファッションブランドのお披露目パーティーがあります。パーティーの準備でその効果がスタッフたちに現れるか、しっかり確かめてきたいと思います(笑)。

 

 

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